うつ病になる原因は、その人の心の問題と考える人も多いかもしれません。しかし、周りで起きていることがうつ病の原因である可能性もあります。

今の環境を見直す大切な時期かもしれません。

育ってきた環境

今まで育ってきた環境はとても大きく関わっています。

家庭内での虐待強い言葉を浴びたり厳しい態度を取られて育ってきた人はうつ病を発症する可能性が高い傾向があります。毎日そういった言葉を使われてしまえば感覚もおかしくなってしまうのは想像がつきますよね。

家庭というひとつの世界は最初に色々なことを学ぶ場所です。小さい子など今の環境しかない場合は、それだけがその子の世界なのです。世界が歪んでしまえばも形を崩します。それだけ育つ環境というのはとても大切なのです。

もし、あなたが親ならば子供にそういった態度を取ってはいないですか?

強い言葉で責めていませんか?

態度や言葉で子供がどれだけ変化するのかを想像したことがありますか?

親であるならば、想像力を駆使してこの行動をしたらどうなるのかを考えてみて下さい。

仕事

社会に出れば、仕事をしている方も多いでしょう。一日の大半は会社にいて仕事をしている方もたくさんいますよね。中には仕事の量が多くて、遅くまで残業している人もいるのでは?

そのような生活をしていれば体の調子が悪くなることもあるでしょう。疲労蓄積されます。ずっと溜め続けてしまえば精神面に影響が出る場合も。うつ病を発症する原因になりかねません。

仕事量や仕事内容以外にも、職場の人間関係が影響を及ぼす場合もあります。人間関係はとても複雑であることが多いものです。

上司と波長が合わないようなら仕事に行くことも苦痛でしょう。同僚の輪に入ることができない人も同じく辛い思いをすることもありますよね。

苦痛と感じたことをそのまま放置して、気づいたらうつ病になりかけていたなんてことにならないように吐き出す場所を作ることが大切です。

家庭内

家庭の中で起きたことにより、うつ病を発症する人も少なくありません。

夫婦の仲が悪くいつも喧嘩をしていたり、どちらかのDVなどで体と心に深い傷を受け続けることによって引き起こすことも。毎日こういったことがなくても、時々イライラして八つ当たりしてしまったことが原因で発症することもあります。

家庭は、外で張りつめていた気持ちを緩めてホッとできる場所にしたいですよね。外に出て色々なものと戦ってきた心と体が、休まる場所でないと次の日に頑張る元気もでません。

癒しの場所が喧嘩をしたり傷つけられたりすることで、帰っても戦わないといけないのはとても辛いものです。これほど辛くなってしまうようであれば、逃げ場を作っておくことも視野に入れておきましょう。

妊娠や子育て

これは女性にとても多いことではないでしょうか。

妊娠をしたことで体調変化により精神面も変わってくるでしょう。注意しないと赤ちゃんに何かあったらどうしようと考えてしまうことで、神経質になる場面もありますよね。

生まれても思い通りにいかない子育てに疲れてしまう人もいるでしょう。初めてで慣れないからこそ戸惑うばかり、この行動が間違っていないかと心配してしまうことも多いといえます。そこで支えてくれる人がいないと壊れてしまいます。

妊娠中にうつ病になってしまったり、産後うつ病になることも珍しくありません。

子育ては母親だけがすることではなく、夫や周囲サポートが必要です。この意識があるかないかで状況は変わってきます。弱音は吐いてもいいのです。理想の母親像は横において、周囲に助けを求めましょう。

また、男性も子育てが原因でうつ病になる人もいます。女性と同じく、男性だからと見栄を張ることはやめて周囲に頼りましょう。

病気

気持ちが大きく落ちることの原因に、病気もあります。

今、治りにくい病気になったらどう思いますか?

実際なってみないと本当のところはわからないかもしれません。でもそうなったとき、気持ちが落ちることは想像できますよね。

治りやすいものであればそこまで考えないでしょう。

がん糖尿病など治療期間が必要な病気にかかった場合、治療が大変で精神的に辛くなりうつ病を発症する人もいます。治る兆しが見えず、ふさぎ込んで発症してしまう場合もあるでしょう。

自分だけがなぜこんな目に合うのだと、誰を責めたらいいのかわからない気持ちで辛い思いをしている人も今現在います。

そこからうつ病にならないためにも、周囲を素直に頼ることが大切です。心配させたくないと元気なふりを見せることが、かえって自分を苦しめることになるかもしれません。

「病気の自分」に焦点をあてず、病気と闘っている自分の体を信じてみましょう。

置かれた状況によって、人の心にかかる負担は変わります。

想像もしていなかった場面にあったり、状況に陥ることで精神的に追い詰められることもあるかもしれません。

もしくは、今直面して悩んでいる人もいるでしょう。

今の環境はあなたがリラックスできる環境ですか?そうでないようなら、環境を見直し改善策を考えましょう。うつ病にならないためにも、自分のためにできることはしてあげましょう。