世界中で、増加傾向にあるうつ病。年齢でも、症状は変わります。
年齢に合わせた特徴や理由をご紹介します。
うつ病への理解を深めましょう。
・0~10代
幼少時は、菌に対する抵抗力が低いため、さまざまな病気にかかりやすくなります。
小さい頃に、おたふく風邪や水ぼうそうというような病気の経験がある人も多いのではないでしょうか。このような病気とは違い、うつ病を幼少期に発症する人はあまりいません。
しかし、一部では小学校に入る前からうつ病になってしまう人もいるのです。
幼少期のうつ病は、不機嫌だったり文字を読むと頭痛がするという特徴が見られますが、周りはあまり病気だと気づきません。うつ病になる理由として考えられるのは、不安や勉強への拒否反応からといえるでしょう。
そして、10代になるといじめや勉強などが影響し、うつ病の症状を悪くさせてしまうのです。
現代の10代で、深く関係しているのがSNSです。他人の言動をうらやましいと思い、自分と比較して孤独を感じてしまう。
また、メッセージのやりとりから抜けたら仲間外れになるというプレッシャーから携帯を手放せず睡眠不足からうつ病に進行していくこともあります。
・20~30代
うつ病は、20代半ばで発症することが多くなります。
一般的に就職など環境の変化も影響したり、感情のコントロールが未熟であることから不安定な時期も重なっているというのがうつ病になる理由でしょう。
症状の特徴としては、感情の起伏が激しかったり、睡眠不足でやる気が無さそうなど。この年齢ならよく起こることと捉えられやすく、あまり注目される症状ではありません。
しかし、重症化していくと動くことすらできなくなってしまうのです。せっかく働き盛りなのに、もったいないですよね。
うつ病になりうる場面を把握しておきましょう。
一人暮らしで家に帰っても誰もいないし、頼れる人もいない場合は孤独感を感じます。
また、仕事のストレスをうまく発散できないと、うつ病になる可能性は上がります。性格的に真面目な人は、悩みを抱え込みやすいので注意しておきましょう。
・40代~60代
この年代のうつ病は、要注意です。
なぜなら、うつ病になって自殺を考えやすくなってしまう特徴があるからです。
そして、自殺するのは男性のほうが多いといわれています。
うつ病を発症する理由として、考えられるのは自分を囲む周りの環境です。
例えば、会社では責任も重くなり指示を出す立場になる人が年代的に多くなります。そのような管理職は、部下などに嫌われやすく会社で疎外されているような感覚になるのです。
家に帰っても家族との溝が出来ているともっと帰りづらくなりますよね。娘が父親を嫌がるという場面もよく見られる傾向です。
このように、会社でも家でも居場所がないと思い、孤独感やストレスを感じてうつ病になってしまうのです。
楽しんで続けられる趣味を見つけられると、ストレス緩和にも繋がるのでいいでしょう。
・60代以上
体にも、たくさん異変が起こるのがこの年齢ですよね。足腰が弱くなったり、目が悪くなるという症状はよく見られるでしょう。
うつ病になる理由の1つは、難病にかかってしまうということです。がんなどの治りにくい病気は、死への恐怖や不安からうつ病も併発してしまう人も多いのです。
また、飼っていたペットや長年連れ添った家族を亡くしたショックからうつ病になることもあります。
この年代の特徴としては、体の病気が心にも影響してしまうということですね。
外に出るのも億劫になる年齢でもありますが、近所まで散歩に出かけたりと気分転換をしに行きましょう。体も大切ですが、一番重要なのは心ですから。
・番外編:男女でも違う
年齢でも特徴や理由はさまざまですが、男女でも違います。男女の違いの特徴としては、男性よりも女性がうつ病になりやすいという傾向があります。
うつ病に打ち勝つためには、セロトニンという成分が必要です。しかし、妊娠や月経などでセロトニンを作るために必要なエストロゲンが不足してしまいます。
このようなホルモン分泌が影響し、男性よりも女性はうつ病になりやすいといわれています。
生理になると女性の機嫌が悪くなるという話は、ホルモン分泌が影響していたのです。他にも、ホルモンの違いや環境などが関係することもあります。
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うつ病への理解は深まりましたか?
年齢でも、さまざまな特徴や理由があります。個人差もありますので、以上の紹介したことが全てではありません。
しかし、年齢に合わせた注意は必要でしょう。疲れたら休むということを忘れないでくださいね。